文化庁受託事業「オーファンワークス実証事業」シンポジウム開催のご案内

オーファンワークス実証事業実行委員会は、2018年度3回にわたり個人や各種団体等より依頼を受けて権利所在が不明と思われる著作物の裁定手続きを行ってきました。本年度の実証事業が2019年3月末で終了するにあたり、その報告書の取りまとめを行い、シンポジウムを開催いたします。これまでの経緯を踏まえ、本年度の実績報告と改善に対しての提案、そして問題点などを検討いたします。また、今後の展望についても、裁定制度のみではなく、周辺の制度整備の必要性など、広い視点から議論を行います。

企業・団体等が所蔵している資料等の再利用に関し、権利者が不明のために利用ができない等でお困りの方は、是非このシンポジウムに参加していただき、有効利用のための参考としていただければと思います。また、オーファンワークスについてより詳しく知りたい方も是非ご参加ください。

シンポジウム概要

「著作権保護期間70年時代に裁定制度が果たす役割とは」~裁定制度を活用した利用円滑化について~
■ 日 時 2019年3月20日(水)14:00~16:30
■ 会 場 けやきホール(古賀政男音楽博物館1F)
     東京都渋谷区上原三丁目6-12  アクセス
     ※小田急線・東京メトロ千代田線 代々木上原駅下車 徒歩3分(駐車場はありません)
■ 主 催 オーファンワークス実証事業実行委員会
■ 参加費 無料
■ 定 員 先着 200名様

受付は終了いたしました。多数のご応募をいただきまして誠にありがとうございました。
当日配布資料は、こちらのページよりご覧いただけます。

スケジュール

14:00~14:10 実行委員長あいさつ
 三田 誠広 オーファンワークス実証事業実行委員会 委員長
 (公益社団法人日本文藝家協会 副理事長)
14:10~14:40 裁定制度の利用円滑化に向けた実証事業成果報告
 瀬尾 太一 オーファンワークス実証事業実行委員会 幹事
 (一般社団法人日本写真著作権協会 常務理事)
14:40~16:20 パネルディスカッション
「著作権保護期間70年時代に裁定制度が果たす役割とは」
~裁定制度を活用した利用円滑化について~

<パネリスト>
 三田 誠広
 赤松 健(公益社団法人日本漫画家協会 常務理事)
 大塚 大(行政書士/日本行政書士会連合会 知財部門専門員)
 福井 健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士/日本大学芸術学部・神戸大学大学院 客員教授)
<コーディネーター>
 瀬尾 太一
16:20~16:30 質疑応答
16:30 閉会

パネリスト・プロフィール

三田 誠広 小説家/公益社団法人日本文藝家協会 副理事長
作家。1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部卒。『僕って何』で芥川賞。早稲田大学客員教授を経て武蔵野大学教授(文学部長/文学研究科長)。日本文藝家協会副理事長、創作者団体協議会議長、日本ペンクラブ理事、著作権情報センター理事、日本点字図書館理事。青春小説『いちご同盟』、歴史小説『空海』『道鏡』『西行』『聖徳太子』『親鸞』、児童文学『青い目の王子』、翻訳『星の王子さま』、評論『実存と構造』など著書多数。
赤松 健 漫画家/公益社団法人日本漫画家協会 常務理事
漫画家。1968年生まれ。海城高校・中央大学卒業。公益社団法人日本漫画家協会常務理事。マンガ図書館Zを運営する株式会社Jコミックテラス取締役会長。代表作に『ラブひな』(第25回講談社漫画賞)、『魔法先生ネギま!』など。現在は別冊少年マガジン(講談社)にて『UQ HOLDER!』を連載中。著作権の著書として「出版・マンガビジネスの著作権」(第2版、2018年、共著)。
大塚 大 行政書士/日本行政書士会連合会 知財部門専門員
行政書士、知的財産管理技能士1級(コンテンツ)。1966年生まれ。明治大学、明治大学大学院修士課程修了。東京都行政書士会理事。日本REPエージェンシー協会(ハイファッションエージェント)監事、株式会社PROFICT LAB(産学連携TLO)監査役。「許認可等申請マニュアル」新日本法規2018 共著 知財担当)
福井 健策 弁護士(日本・ニューヨーク州)/日本大学芸術学部・神戸大学大学院 客員教授
1991年 東京大学法学部卒。米国コロンビア大学法学修士。現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。「著作権の世紀」「誰が『知』を独占するのか」(集英社新書)、「『ネットの自由』vs.著作権」(光文社新書)、「18歳の著作権入門」(ちくまプリマ―新書)、「AIがつなげる社会」(弘文堂)ほか。国会図書館審議会会長代理、内閣知財本部など委員を務める。
http://www.kottolaw.com Twitter: @fukuikensaku
瀬尾 太一 写真家/一般社団法人日本写真著作権協会 常務理事
1998年 日本写真著作権協会理事、2001年より常務理事(現職)。2003年より日本複製権センター(JRRC)副理事長(現職)。2002年より10年間文化庁文化審議会著作権分科会委員、ほか法制問題小委員会委員、契約流通小委員会等を歴任して著作権に関わる。また、写真家を始めとする著作権者や経団連コンテンツポータルサイト「Japacon」などのデータベース構築に参加。公益社団法人日本写真家協会会員。