JRRCマガジンNo.390 官公庁向けオンライン著作権セミナー開催終了!

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JRRCマガジン No.390 2024/10/17
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※マガジンは読者登録の方と契約者、関係者の方にお送りしています

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◆今回の内容
【1】JRRC特別執筆 官公庁向けオンライン著作権セミナー開催終了!
【2】2024年度著作権講座初級オンライン開催について(アーカイブ配信あり)
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皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日10月17日の月は2024年の中で地球にいちばん近い満月になるそうです。

さて今回は濱口先生の連載が休載のため、当センター事務局長 林の「官公庁向けオンライン著作権セミナー開催終了!」をお届けいたします。

◆◇◆━【1】JRRC特別執筆━━━━━━━━━━━━━
 官公庁向けオンライン著作権セミナー開催終了!
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  JRRC事務局 林宏之

  皆さんこんにちは。事務局長の林です。昨年7月より取り組んできました官公庁の皆様向けオンライン著作権セミナーですが、去る10月2日の九州・沖縄向けをもちまして全国を網羅することができました。
ご参加いただきました官公庁の皆様、ご協力いただきました各地域の新聞社の皆様方に厚く御礼申し上げますとともに、開催結果の概要についてご報告いたします。

1.開催状況
 本セミナーは、2023年7月29日の東北向けからスタートし、10月13日には四国向け、12月15日には東海向け、2024年2月21日には中国向けと2023年度末までに合計4地方で開催しました。
 2024年度に入ってからは、6月21日に北関東・甲信越向け、7月19日に南関東・北海道向け、8月22日に近畿・北陸向けと毎月開催し、10月2日に大トリとなる九州・沖縄向けの開催をもちまして、すべての日程をつつがなく終えることができました。
 ご参加いただきました皆様ならびに参加協力いただきました全国の新聞社の皆様に心より感謝申し上げます。

2.本セミナーのプログラム
 本セミナーは2022年度後半に企画しました。きっかけは皆様からのお問合せであり、日々の情報収集に新聞や雑誌等の記事を活用したいが、注意すべき事項は何かといったご質問をいただくことが多かったことでした。
 私自身、前の職場で新聞記事等を複製していた際には、弊センターとの契約があり、知財担当部門からの注意喚起もあったので、自由にコピーしてよい訳ではないという意識はあったものの、所属部署に1部しかない新聞から切り抜く訳にもいかなかったこともあり、必要に応じてコピーはとっていました。ただ、今思い返すと厳密にどこまで守れていたかというとおぼつかないところがあったというのが正直なところでしたので、著作権の適正利用を推進する組織として皆様にお伝えすべきことがあるという思いでした。
また、弊センターは契約者の皆様のご協力を得て著作物複製利用実態調査を実施しておりますが、特に官公庁におかれては所管地域を中心とした動向を把握するために、新聞記事を中心に複製利用されていることを確認していましたので、その適正な利用についてご参加いただいた皆様にご理解いただくことを目的としたプログラムとしました。
 プログラム構成は、冒頭で著作権を専門分野としている弊センター理事長の川瀬より、「新聞等の著作権保護と著作物の適法利用」というタイトルで、著作権問題を考える場合のポイント、著作権が制限される場合(=「権利制限」)とその場合の留意点についてご説明し、次いで開催した地方の新聞社の代表の方より、新聞記事がどのように作られているのかについて、取材した内容が紙面となり、皆様のお手元に届くまでのご苦労も含めてご紹介いただきました。
 さらに弊センターの福井顧問(元毎日新聞社)より、官公庁における過去の著作権侵害の裁判例等を示し、日常業務における情報収集と共有において行いがちな行為が結果的に権利侵害となっている実例を紹介しました。
 最後に事務局より、組織内における情報共有のために新聞を複製する場合の留意点につて、各新聞社が展開しているクリッピング契約と弊センター著作物複製利用許諾契約とで場合分けして説明しました。

3.参加状況と皆様からのコメント及び反響
 本セミナーは開催する各地域の自治体や中央官庁とその出先機関等にご案内しました。全8回の開催となりましたが、登録総数は約1,250名、参加者は約950名となり、各回平均で約150名の登録、約120名の参加となり、参加率は75%を超え、無料のオンラインセミナーとしては非常に高い参加率となりました。
 終了時にご回答いただきましたアンケートでも講義全体を通して「とてもよかった」及び「よかった」が90%超と高評価をいただくことができました。また、職場内における正しい利用方法が理解できた、著作権侵害事例を具体的に知ることができてよかったといったコメントも多くいただきました。
 セミナーのプログラムは、皆様からいただいたご要望や今後取り上げてほしいテーマを参考に毎回少しずつ改善を図りましたので、とりわけ後半のセミナーはより知りたいことを知ることのできる内容になったものと思っております。
 こうした好意的な反応のひとつの結果として、弊センターの著作物複製利用許諾契約の新規お申込みが増加しました。また、各新聞社のクリッピング契約の問合せや新規お申込みも同様に増加したとのご連絡もいただいております。

4.今後の著作権セミナー
 弊センターでは、無料オンライン「著作権講座」の初級と中級を計年間5回開催(初級3回、中級2回のうち、初級1回は大阪工業大学との共催)していますので、こちらにご参加いただくことで著作権の包括的な理解を深めていただくことが可能です。
特に毎年5月に開催している初級は、新入社員や知財関連の部署に異動された方々向けのOff-JTとしてもご活用いただけます。さらに中級では理事長の川瀬が生成AI等の旬なテーマを解説するコマもありますので、ぜひお申込みください。
 一方、官公庁向けオンライン著作権セミナーでは、タイトルのとおり官公庁の皆様を対象に組織内で起こりがちな著作権侵害事例とその対策についてご紹介しました。これに続くセミナーのテーマや対象は事務局が検討中で、来年度開催予定です。弊センターのメールマガジンで都度お知らせいたしますので、ぜひご参加ください。

 最後になりますが、組織内における複製利用は、組織のための必要な情報を迅速に集めようとすればするほど必要になってきますので、弊センターでは、現在使用料規程の改正や管理著作物の増加を通じてよりご契約者の皆様の利便性を高めるとともに、現在の複製利用の実態に合わせたデジタル著作物からの複製についてもオプションでご利用いただくことが可能となるよう権利者の皆様と鋭意調整中です。

 コンプライアンス意識の高まりを受けて、先進国を中心とした世界でも、そして日本においても著作権の適正利用の重要性がますます高まっています。権利者の皆様のご理解・ご協力のもとでご契約者の皆様にとって使い勝手のよいサービスを提供すべく、事務局一丸となって取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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【2】2024年度著作権講座初級オンライン開催について(アーカイブ配信あり)
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今年度2回目となる著作権講座初級を10月24日(木)にオンラインで開催いたします。
本講座は著作権法を学んだことのない初心者向けの講座です。著作権法の体系に沿って著作権制度の概要を分かり易く解説するとともに、理解を深めるために重要判例や最新の情報についてもお話いたします。
参加ご希望の方は、著作権講座受付サイトよりお申し込みください。
※今回よりお申込みいただいた方限定でアーカイブ配信を行います。当日のご都合が合わない方も是非お申し込みください。

★開催日時:2024年10月24日(木) 13:30~16:35★

プログラム(予定)
13:30~15:05 第1部 著作権制度の概要
15:05~15:15 休憩
15:15~15:25 JRRCの管理事業について
15:25~16:35 第2部 表現とデータ・アイデアの利用の境界について

★ 受付サイト: https://jrrc.or.jp/event/241002-2/

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